1518年に描かれました。ミラノのブレラ美術館所蔵。作者はアントウェルベンの画家、詳細不詳。
3人の博士はヨーロッパ人、中東人、アフリカ人です。時代はオスマン帝国の勢力拡大に伴い、ヨーロッパ世界が最も小さくなった時代です。
遠くに白旗が見えます。白旗をかかげて博士たちはやってきたのです。罪人である人間が幼子に降参し、平和の旗を先頭に駆けつけたということでしょう。そして、ヨーロッパ人(すなわちキリスト教徒)が最も深く跪き、幼子を礼拝しています。信仰者は「平和の君」を仰ぐことを教えられており、だれよりも深く跪くものでなければならない、というメッセージを読み取ることもできましょう。
メリー・クリスマス!!