Amazonではじめて本を購入しました。20数年前に出版された「インタヴューズⅡ」(文藝春秋刊)です。Ⅰ巻はなぜか既に持っていたのですが、Ⅱ巻も揃えようと思い立ったからでした。
Amazon価格1円+送料でした。
浜松に引っ越してきたとき、半分以上の本を処分してきました。これから、徐々に本棚の本を減らしていこうと思っているのですが、買ってしまいました。
この本のことについては、興味がある方は続きを読んでください。
インタビューという取材方法が用いられるようになったのは1850年代だそうですね。ジャーナリズムがニュースを中心とする様々な情 報(特に娯楽)を提供する手段となった時期のようです。(物心ついたときにはジャーナリズムに囲まれていましたから、その存在は当たり前のことで、歴史を学ぶというような関心をもつことは、恥ずかしいのですが、ありませんでした。ですから、このことを知ったのはつい最近のことです。)
それで、「インタヴューズ」というこの本ですが、1850年代から1990年までになされた無数のインタビューの中から代表的なもの?を取り上げて収録しています。インタビューの実際の歴史をそれによって多少閲覧することができ、インタビュー論について考察するための資料にもなっている、そんな本です。
Ⅰ巻は「マルクスからヒトラーまで」と謳われていますが、「ニューヨーク・トリビューン」に1859年に掲載されたモルモン教の2代目の指導者プリガム・ヤングへのインタビューに始まります。最後は、1934年に「ニュー・マッシズ」に掲載された反ユダ主義者ロイヤル・スコット・グルテンへのインタビューです。
Ⅱ巻は「スターリンからジョン・レノンまで」で、1934年「ニュー・ステーツマン・アンド・ネイション」のスターリンへのインタビュー(H.G.ウェルズがインタビューをしています)に始まり、1992年の「SPY」掲載のポール・ジョンソンへのインタービュー記事で終わります。ちなみに、ジョンソンは社会主義・労働組合主義からサッチャーリズムへと転換していったジャーナリストであり歴史家です。
初期資本主義(そういう言い方が正しいのかどうか分かりませんが、競争原理だけの資本主義)が行き詰まって、近代における多様な種々な変動が起こっていらい、注目され、話題となった人々へのインタビューです。80ほどのインタービューが収録されています。
なぜ、このような本を購入したかというと、私も65歳となり人生を振り返る歳になってきており、自分が生きた時代をあらためて味わってみたいという思いがあり、その手立ての一つとして面白そうだと感じたからです。はたして、味わうことがどれほどできるでしょうか。お楽しみです。