ある私立大学に職員として奉職している息子が、経理部経理課に配属されたのは2年前のこと。なんとか勤めている。
先日、ゴールデンウィークに訪ねてきてくれたので、噂に聞いていたことを確かめようと質問したところ、すでに完了して教員・職員用のネットにアップされているらしく、それをダウンロードしてみせてくれた。2つあり、「各課会計担当・会計処理初心者用会計マニュアル」(40ページほど)と「会計・請求ハンドブック」(これも40ページほど)というものだった。
誰に指示されたのでもなく、余暇をおおいに利用して作成したとのこと。なかなか整っている。教員や職員の方々が、会計処理や請求に関して分からないことがあれば、調べらあれるというものである。これを見て、息子は母親似だとつくづく思った。
牧師はときどき転任する。その折りに、彼の母親は写真入りで引き継ぎ事項を丁寧に作文し、ファイルに整理していた。けっこうな分量になるが、息子も自分の持ち場で同じことをやっているのである。
それはそれとして、マニュアルを作るのだから、経理の仕事を少しは覚えたということなのだろう。もしかしたら、自分のために整理したのかもしれない。