ノア約束の舟

を浜松TOHOシネマで観てきました。平日の午後ということもあるのでしょう。お客は4,5名で、ゆったりと鑑賞できました。

なかなかの映画だと思いました。聖書のノア物語を忠実に描いているわけではありませんが、定番のラブストーリーやスペクタクルがあり、現代的なさまざまなテーマが織り込まれているので、誰が観ても良い映画かと思います。

ただ、聖書を読んだことのない人には、分かりにくいところが多々あるかと思いました。たとえば、ノアに至る系図や、その家族のこと、聖書のストーリーが大胆に脚色されていること、また、ノア物語を超えて聖書のさまざまなシーンを連想させるところや、さりげない神学的な表現などです。

そして、主人公ノアが、義と愛の狭間で葛藤するのですが、現代という時代の苦悩に触れつつ、他方で、ノアの苦悩を通して「後悔し、心を痛められた」神の心境に迫ろうとしているということには、残念ですが、気づく人は少ないと思います。