奥山線路跡/亀山トンネルから広沢まで

かつて(1914年~1964年まで)、浜松―奥山間を軽便鉄道が走っていたそうです。奥山(浜名湖の奥)から薪や木材を運び、人々の足となっていました。単線でレール幅は76センチと狭く、小さな機関車に引かれて走っていました。機関車にはらっきょうのような形をした煙突がついており「らっきょう軽便」とも呼ばれて親しまれたようです。

ホテル・コンコルドが建っているあたり、元城からは登り坂で軽便にとって一番の難所でした。「乗客みんなで押したり、下まで戻って勢いをつけたりと、愛らしいエピソードも」(『中区魅力の100さんぽ』より)。その難所は、今、煉瓦つくりの亀山トンネルを起点に線路跡が整備されて。広沢トンネルの先まで遊歩道となっています。今日は、そこを歩こうと出かけてみました。

コンコルドから亀山トンネルにいたるには、浜松城公園の脇をとおり冒険公園を横切って歩きます。児童ブールや、茶室・松韻亭の入り口など、自然に恵まれた風情のある小道です。

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トンネルは今は国道257号の下、40m以上はありそうな、立派なトンネルです。入り口脇や、トンネル内には軽便の懐かしい写真が展示されています。

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トンネルを抜けて広沢に向かう遊歩道は、かつて軽便が走っていたことをイメージさせるものが点在し、道沿いには緑が豊で、ゆったりとした住宅街があり、小川が交差したりと、のんびりとしています。広沢トンネルは小さな可愛いトンネルでした。

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