ルターシュタット・ヴィッテンベルクを訪ねる機会があたえられました。東西ドイツの統一記念日である10月3日の数日前のことです。
13年ぶりのことでした。前回は、まだ統一直後といった雰囲気を残しており、空き家も目立ち、街の様子はどことなく沈滞していましたが、久しぶりのヴィッテンベルクは明るく、古い建物は建て直されていたり、きれいに化粧直しがなされていました。
ルターを描いた祭壇画のあるシュタット教会はちょうど祭壇の工事中で残念でした。この教会はルターがヴィッテンベルク大学で神学を教えていたとき、すなわち福音の再発見にいたる時代に、説教をしていた教会です。ヴィッテンベルクというと95箇条の提題が掲げられた城教会が有名ですが、このシュッタト教会も重要な教会です。福音主義の信仰に基づく礼拝が最初に行われたのはこの教会においてであったと聞きます。工事というのは、おそらく宗教改革500年を記念する2017年にむけての準備だと思われます。城教会も工事中でした。
市庁舎まえの広場では、陶器祭?でしょうか。陶器市が開かれており賑わっていました。また、その近くでは秋の実りを喜ぶ催しもなされていて、地元の物産が売られていました。リンゴと大きなソーセージをはさんだホットドックを食べ、手作りのリンゴ・ワインやハニー・ワインを飲みました。活気が感じられて、嬉しいことでした。
もう一つ、旧ヴィッテンベルク大学跡の内庭の芝生の上で横になり、ほんのちょっと昼寝をしました。気持ちが良かった。